あとがき
この詩集「未来からくる列車」は、沢山のひとの智恵と愛情、そして
踊る旋律で出来ています。
色んな人たちの暖かい気持ちが僕の躰を通ってこんな詩の数々になり
ました。いま、この詩集を手にしていただいているあなたもそのひとり
になるかも知れません。
あなたの未来がどんな希望に満ちあふれているか、そっと覗きに行き
たいと思ったことがありませんか。
あなたの未来にどんな不安が待ちかまえているか、恐るおそる訊ねて
見たいと思ったことはありませんか。
誰に聞いても何処に行っても、あなたはあなたの未来に出会うことは
ないのです。永遠なんて何処にもないのと同じように未来もまた何処に
も見つけられないのです。確かにあるのは、いまこの一瞬が既にあなた
の未来であったことに気づく、そのことだけなのです。
この詩集「未来からくる列車」は、たったひとりのあなたに読んでい
ただきたくて作りました。あなたから届く手紙を待っているところから
ほら、もう私とあなたの未来への旅が始まっています。
ありがとう、この詩集を買っていただいた僕の友達
みんな素敵な気持ちになれますように。
二〇〇九年 海 太郎
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