ぼくはあなたに

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僕はあなたに
触れたいのに
あなたは僕に
ふれたがる

僕はあなたを
知りたいのに
あなたは僕を
しりたがる

休日の午後に
街を歩いていたら
花屋の店先に
青い紫陽花が並んでいました

ささやかで
はかなげで
少しあなたに似て
つよがりを漂わせて

僕はあなたを
愛したいのに
あなたは僕を
あいしたがる

僕はあなたを
辿りたいのに
あなたは僕を
たどりたがる

紫陽花の青さが
そらのあおさに
溶け込んで
未来は遠く
どこまでもどこまでも
果てしなく続いて
みずのながれのように
かけぬけてゆく

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