ささいなことで

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ささいなことで
こわれていく
それは
ふたりのきょりが
とうかったわけではなく
かたく
にぎりしめている
てとてがなかったわけでもない

きっと
かよいあうこころが
じゅうぶんすぎて
そのじゅうぶんさゆえに
すきまに
はいりこむいたずらが
とてつもなくおおきなものに
みえてしまったからだろう

ふたりがちかづけば
ちかづくだけ
ささいなことは
とてつもなく
おおきなものに
ふくらんでいく

ぼくらのあしたに
約束されているものなんてない
あるのは
かぞえきれないほどの
あしたと
ホシクズのようにちっぽけな
希望だ

つながりがみえなくなって
こえが聞こえなくなって
うたがうたえなくなくなると
ぼくらはたがいに
さようならという
できるだけちいさなこえで
自分のみみにさえ
とどくことがないように

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