TLCYard 活字セミナー ⓹

TLCYard 活字セミナー ⓹

◾️How to よりも How comeと◾️

情報過多と思えるほどInternetがもたらした数々の恩恵のうち、少しの知恵と「やる気さえあれば」誰でも知識や技術を学べる時代になってきています。

Internetの様なモンスター情報発信機能がどれほど発達しても、たどり着くことができないと思われるものに『人間の思考』があります。人間の思考は人間に許されている最も素晴らしい能力です。近い将来AIが人間を席巻するかの様な報道がありますが、AIが人間を超えることや、AIが人間を遣うことは決してないと思うのです。

逆説の様ですが、AIに遣われる人間や、AIに叶わない人間は将来には多く存在するでしょう。でもそんなことはまっぴらなのです。まっぴら御免なのでそんなことにならない様に今から準備をしておかなければならないのです。

◾️どうすれば出来るか? の前に なぜ出来ないのだろう?と

遠い昔、ローマ時代のの皇帝ネロが駆使していた測量道具は博物館にあります。イギリスで起きた産業革命で脚光を浴びた蒸気機関車は現在ではノスタルジーを誘うものになっています。これらは人間の思考がもたらしたものです。今風に言えば「もの」は朽ちて行きますが「こと」はいつの時代にも輝きを放ち続けるのです。この「こと」を作り出す源が人間の思考です。

例えば氷山の一角、水面に出ているのが『How to』だとしたら水面下に大きく広がっているのが『How come』です。例えば、水鳥が水面を流れる様に泳いでいる様に見えるのが『How to』で水面下で懸命に水を掻いているいるのが『How come』です。

『How to』を否定するわけではありません。『How to』から『How come』に至ることだって数多くあります。ただ、生活でも仕事でも手軽に『How to』だけを志向していると、問題解決や変化に対応できる創造性を身につけにくくなってしまいます。思考のボタンは、スマホやPCのボタンにはなく、人間の頭の中にしか収めれれていないのです。

◾️多くは事象対応

社会の中の多くの「問題」と言われているものは「事象」や「現象」です。会社や家庭の中で起こることもほとんど「事象」や「現象」です。この「事象」や「現象」に対して「なんとかしなきゃ」と大慌てする前に考えなければならないこと、それは「理由」や「原因」です。事象や現象に対しては「How to」を多く知っていればそれを正すことができます。でも理由や原因、いわゆる「目に見えないもの」を発見したり正したりするためには「How come」と自分自身に問いかける能力の強さが求められます。

人は誰でも目に見えるもの(tangible)には敏感に反応できて対策を講じることが出来ます。でも目に見えないもの(intangible)は遠巻きにして後回しにするものです。
なぜか! 面倒だからです。鬱陶しいからです! 3歳児が、「なぜ?」「どうして?」としつこく問い続ける時のアレに似ています。

でもその能力こそが明日や未来を作っていくことは誰もが知っています。

残念ながら、記憶力偏重のテストの繰り返しでは、『How come』よりも『How to』の方が手っ取り早くいい点数が取れることを学習して行きます。子供の頃に豊かにあったはずの人間の能力は、その学習を繰り返していくにつれて円みを帯びた「いい子」になって成長します。

このことは、社会の中で生きていくためには、決して悪いことではありません。ただ知らず知らずのうちに周りと同化している自分に、ある日気がつくことがあります。

大人になって「本当の自分はこんなことをしたい訳じゃなかった」と思う時が出てきたりします。その時に自分が3歳の頃に身につけていた能力「なぜなんだろう?」を思い出したりするのです。「ああもっと早くHow comeを自分に問いかけることが出来ていたら」と思ったりするのです。

◾️この世で一番大切なものは何か?

そんな青臭いこともTLCYardで話しあってみたいと思います。
企業で言えば企業理念やビジョン、家庭で言えば家訓みたいなものです。

これが今どうも怪しい。どんなに綺麗な言葉を口に出して唱和すれば済むのかと言えばそうではありませんよね。理念やビジョンの通り働けているか、家訓の様な行動ができているかと、自分自身に問う力がなければならないと思うのです。

話が、だんだん横道に逸れてしまいました。今回はこの辺で。。。。

◾️TLCYardで一緒に学びませんか?
こんなことのあれこれを学び合って生活をより良く送りたい人
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#1 TLCYard 8月 9日(水)@ リトルトーキョー 2階
#2 TLCYard 8月23日(水)@ リトルトーキョー 2階
#3 TLCYard 9月 6日(水)@ リトルトーキョー 2階

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